【みなし残業】月給12万で正社員募集、社員を残業させ放題…ハロワ求人票の写真がツイッターで波紋

◆月給12万で正社員募集、実質最低賃金以下も…流行のみなし残業、社員を残業させ放題に

今春、あるハローワーク求人情報の一部を撮影した写真がツイッター上に投稿され、大きな波紋を呼んだ。
職種や勤務地などの詳細は不明だったが、そこには賃金が「12万8000〜16万円」と記載されており、
投稿者は「人じゃなくて低賃金で働く奴隷探してるだろこれ。
誰が月給12万で正社員で働きたい、応募したいと思うのか。採用する人はその辺考えた方が良いと思うよ」(原文ママ)と問題提起している。

A社の年間休日数は123日なので、毎月の労働日数は平均して約20日。
就業時間は9時〜17時30分で、60分の休憩時間があると書かれているから、1日の労働時間は7.5時間。
つまり、1カ月あたりの労働時間は150時間ということになる。
こちらの150時間という数字で、先述した短大・専修学校卒の月給16万6000円を割ってみると、
A社の時給は1107円(小数点以下は四捨五入、以下同)となり、東京都の最低賃金である時給958円を上回っている。
また、求人票には時間外労働が月平均15時間とも書かれているため、1カ月あたり165時間労働で計算し直したとしても、
時給は1006円。
他社に比べていくら低賃金に見えようと、やはり法的な問題はない。

■“みなし残業制度”には現役ハローワーク職員も苦言
しかし、1カ月に24時間の時間外労働が発生したと仮定すると、A社の時給は954円にまで下がり、最低賃金を割り込んでしまう。
そして、A社の求人票や公式サイトには時間外労働手当に関する記述が見当たらないため、
職務手当2万8000円のなかに、一定時間分の“みなし残業代”が含まれている可能性も考えられる。
みなし残業手当を設けている企業への応募は、避けたほうがいい
実際の労働時間がみなし残業時間よりも長時間の残業が恒常化している企業であれば、時間外手当が労働ルールとして
書面に規定されていない分、支払われることはなく、超過労働すればするほど、実質、損をするし、なにより
そういった企業は、みなし残業手当を含まない基本給を異常に低く設定しているということもあり得るのです」(某ハローワーク職員)
求人数が増えたと騒ぐアベノミクス
これが実態だな