「私も党内で突き上げられている」 自民・岸田政調会長

岸田文雄・自民党政調会長(発言録)
 政治の意思決定において、トップダウンがいいかボトムアップがいいか。日本はボトムアップで多くの方の意見を積み重ねていくので、決断が遅いと言われてきた。
そこで、橋本(龍太郎)行革のときから首相官邸に意思決定や人事の権限を集め、日本もトップダウンで素早い決断ができるように努力した。

 しかし、これによって、官僚が萎縮していないか、党内の議論がくみ上げられていないではないかと指摘されるようになった。
党の議論はこれでいいのか、と政調会長の私も党内で突き上げられている。トップダウンかボトムアップか、いまの政治を見ていると考えるべき課題なんだと思う。(大阪市内の講演で)