■石破茂・自民党元幹事長(発言録)

 石破派は個性強烈な集団で、寄らば大樹みたいなことがあまり好きではない。国会議員は、言うべきことをきちんと言わないと、有権者に対して申し訳がないと思う。正しいことは正しい、間違っていることは間違っている、それをきちんと言わないと自民党はよくならない。

ほかに代わる政党がありゃいいが、ない以上は自民党が自民党の中で正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると言わなければならない。国民の気持ちと自民党が離れてしまった時が一番怖い。

 我々が野党になった時は、宮沢(喜一)総理が解散総選挙をした時と、麻生(太郎)総理が解散総選挙をやった時でした。自民党は政策はそんなに間違っていなかったと思うが、「自民党のやってること最近おかしいね」「私たちの考え方と違ってきたね」となった時にぼろ負けに負ける。政策の問題ではない、立ち居振る舞いの問題だ。で、麻生さんの時に負けた、負けた。300あった議席が119ですからね、救急車でも呼んだみたい。(埼玉県ふじみ野市での講演で)

朝日新聞
2018年6月7日09時25分
https://www.asahi.com/articles/ASL667685L66UTFK01Z.html