麻生太郎副総理兼財務相は28日午後の衆院予算委員会で、財務省が23日に国会提出した学校法人「森友学園」との交渉記録に関し、「また出てくるかもしれない。正直、申し上げて。今回もこれだけやっているので、出てくるかもしれない」と語り、新たな記録が見つかる可能性に言及した。自民党の平井卓也衆院議員の質問に答えた。

 平井氏は、学園前理事長の籠池泰典被告が近畿財務局に「(安倍昭恵首相)夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた」と述べたとされる平成26年4月28日の記録が提出資料に含まれていなかったと指摘し、「今回、提出されたものがすべてなのか」とただした。

 これに対し、麻生氏は新たな交渉記録について「出てくるかもしれない」と言及した上で、「見つかったものはすべて提出させていただいた。4月28日分に関しては、今までの段階では全く見つかっていないのが事実だ」と強調した。

 麻生氏の答弁に議場はざわめき、平井氏も「大臣が部下を信頼し切っていないのも問題だ」と語り、あきれた様子だった。

産経新聞
5/28(月) 15:27配信
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