財務省、森友学園との交渉記録公開(2018/05/23)

(感想)
日テレ「財務省と森友 500ページ以上の交渉記録」(5/9)が出た時の私の感想が、
・財務省以外の文書が正しかったことを裏付ける補足情報ぐらいにはなる
・2015/09/04、2016/03/24、2016/04/05で新情報があれば期待したい
・記事は「2014年から16年」と限られているからまだ財務省は隠しているだろうと予想

今回公表された交渉記録をみると、財務省以外の記録である、
・2015年9月4日打合せ記録
・鴻池事務所陳情整理報告書
・音声データ
が正確であることが裏付けられた。
(それと同時に、これらを認めてこなかった財務省の悪質さも)

2016/03/24で予想が外れたのは、籠池夫妻が同席していたこと。
この日は音声データが出ていない日だったのでてっきり、池田と酒井の二人による価格交渉だと思っていたが、ハズれた。
(ただ、3/15、16の録音が酒井に後で聞かせるためだったと解釈すれば、同席した3/24を録音しなかった理由も付くし、リーク元の考察材料に。
だがこれは3/30の録音の理由にならないので、この件はちょっと保留に。)

2016/04/05は、太田局長が辰巳議員からの国会質問(4/12)で、突然キレて列挙した日のひとつだが、これまで情報が少なかった。
今回の文書で、地中のゴミについて学園側が「どの資料もなく確認もできていない」と言っている重要な証拠の日だったことが判明。
太田が、この日を重要な日としてあげたことは、この文書の存在を前から知っていて読み込んでいた疑いも。

あと2014/04/28の件。
私は以前(去年の年末)、
「仮に「安倍晋三記念小学校」と書かれた設立趣意書が存在したのなら、2014/04/28に提出したものが時系列的に見て可能性が一番高い」
と予測しただけに、それを確定させるためにもこの日の資料はぜひ見てみたい。

それ以外では、
「航空特会財産に係る取得要望について(メモ)」(25.11.19 本省審理室作成メモ)
に驚き(P.59-60)。
一般的な規則の話かと思えば、内容を見れば、森友学園の開校までのスケジュールを、がっちりと本省審理室が作成していた。
この2013年11月19日の時点では、まだ籠池氏は昭恵夫人と会ったこともない状況で、日本会議関係の議員が中心に陳情を受けていた時期だったはず。
本省審理室がかなり早い段階で、森友の土地取引に係わっていた。
この点は、値引きストーリーの作成者が財務省本省である、傍証になる可能性がある。

更なる情報に期待したい。