◆高プロの「異次元の危険性」を指摘した小池晃議員に、「#ご飯論法」で否定してみせた加藤大臣は、辞任を
5/20(日) 14:08 上西充子 法政大学キャリアデザイン学部教授 YAHOOニュース

https://news.yahoo.co.jp/byline/uenishimitsuko/20180520-00085438/

■改めて問われるべき3月2日の加藤大臣答弁

 高度プロフェッショナル制度(高プロ)の「異次元の危険性」に対する野党の質疑にまともに答えないまま、5月23日にも厚生労働委員会で働き方改革関連法案の採決がねらわれている。

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■加藤大臣の悪質な「#ご飯論法」

 ここで加藤大臣が行ったことは、論点ずらしの「#ご飯論法」だ。筆者は加藤大臣が国会質疑で頻繁に行っている「論点ずらし」について、5月6日にツイッター上で、次のように比ゆ的に問題提起した。

 「朝ごはんは食べなかったんですか?」と問われて、パンを食べていたのなら、誠実な答弁は「食べました」だ。

 それなのに、「食べました」と答えたくないために、「朝ごはん」について問われているにもかかわらず、あたかも「ご飯(白米)」について問われているかのように勝手に論点ずらしをして、「ご飯は食べておりません」と答弁する。実際に朝ごはんを食べたかどうかは、答えないまま、朝ごはんは食べていなかったのだなと相手に思わせる。

 このような悪質な「論点ずらし」は、加藤大臣が得意とするものだ。

 しかし、それを、「野党の追及をかわすのがうまい」と受け取ってはいけない。野党をだますことは、国民をだますことだ。質疑を混乱させ、野党の貴重な質疑時間を奪うことだ。そのようなことを、担当大臣が行ってよいはずがない。まして、労働者の命と健康にかかわる法改正をめぐる質疑においてなら、なおさらだ。

 もちろん上の「朝ごはん」質疑は、フィクションだ。しかし、これは実際の加藤大臣の答弁を踏まえている。そのことは下記の記事に取り上げた。

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