安倍外交が限界露呈、支持率回復の頼みの綱も「成果ゼロ」
http://diamond.jp/articles/-/169898

これまで、安倍晋三首相ほど目まぐるしくスローガンを打ち出す首相はいなかった。
2013年にアベノミクスと「3本の矢」を掲げて以降、14年の「女性活躍」→15年の「新3本の矢」と
「1億総活躍」→16年の「働き方改革」→17年の「人づくり革命」といった具合だ。

 しかもアベノミクスは「2年で2%」という「デフレ脱却」の物価目標を6度延期したあげくに、
18年4月には達成時期を「撤廃」してしまった。プライマリーバランスを黒字化する財政健全化
目標の達成時期も2020年から2025年へと先送りの方向。

他にも「待機児童ゼロ」も逆に待機児童が増え続けているなど、掲げた政策目標のほとんどが
達成されていない。

そして最近では、外交も成果ゼロだ。

結論を先に言えば、この「外遊」もほとんど成果を上げていない。

内政も外交も掲げた目標をほとんど達成していないのに、なぜ高い支持率が維持されてきたのだろうか。
実は、そこにこそ安倍政権の政権維持の手法が隠されている。

 まず何よりも、次々とスローガンを打ち出すことで、何かに「挑戦」している印象を与えることだ。
と同時に、前の政策の失敗が検証されないうちに、次の政策目標を出していき、「空手形」を打ち続け
ることで、政策の失敗を検証させる暇を与えないことだ。