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オーストラリアで選挙の当時二重国籍だった議員5人が議員資格無効となった、とされる報道に対し、自民党の菅原一秀衆議院議員が「これが立憲国家の普通のあり方」と指摘しています。

これは5月11日に菅原議員がSNSで語っているもの。菅原議員は5月9日にBBCが伝えていた記事「豪で議員5人が資格無効に 二重国籍だ」を添付してTwitterやFacebookで「これが立憲国家の普通のあり方だな。」と語っています。

記事はオーストラリア連邦議会で5月9日に「選挙当時に二重国籍を保有していたとして、議員5人の議員資格が無効となった」「オーストラリア憲法は、二重国籍保有者が選挙で公職に就くことを禁止している」と報じています。

菅原議員の指摘は日本における状況との対比を念頭に置いたものと受け止められており、早速「どこかの党の方は長年隠ぺいして」「説明責任も果たさず」などと他党議員を指した苦言が寄せられています。

民進党の代表に就任する直前に二重国籍問題が露呈した現立憲民主党の蓮舫議員はこうした連想に呼応するかのように5月10日、参議院予算委員会で柳瀬唯夫参考人に対し「あなたの記憶は自在になくしたり思い出したりするものか」などと述べ、自らの二重国籍問題対応の杜撰さを想起させているようです。

蓮舫議員は民進党代表選の直前に露呈した二重国籍問題について説明を二転三転させ、不信感を高めたことによって支持率が低下、これが民進党解体の遠因となったことに説明の必要はありませんが、その対応は政治家の対応として最悪とも言うべきものでした。

当初テレビ番組で「(台湾の)籍抜いてます」と明言していた蓮舫議員(関連記事)はその後会見で「台湾に確認を求めているが確認が取れていない」と事実関係を曖昧にする一方で(関連記事)SNSでは家族を持ち出して好戦的な姿勢を崩さないなど炎上を加速させるばかりだったためです(関連記事)。

しかし、過去にメディア上で「自分の国籍は台湾なんですが」(関連記事)「在日の中国国籍の者として」(関連記事)「私は二重国籍なんです」(関連記事)「私は帰化しているので国籍は日本人だがアイデンティティは「台湾人」だ。」(関連記事)などと発言していたとして取り沙汰されるなど収まらない批判によって衰える党勢から党内をまとめきれず代表辞任に追い込まれていました。

後を引き継いだ前原誠司代表にこのままでは選挙を戦えないとの判断から希望の党への合流を決断させるほどに民進党を衰退させた蓮舫体制は野党全体にとっても今日の勢力分裂を招いたという点で不幸であったという他ありません。