http://www.buzznews.jp/?p=2116158

過労死遺族が東京労働局に送付したFAXが個人名以外の事実公表に同意する内容だったのではないかとされている件に関連して、4月6日の衆議院厚生労働委員会で質疑に立った希望の党の柚木道義議員が、加藤勝信厚労相に対し、質疑を中断して「今、この場で御遺族に電話をかけろ。繋がったら再開しろ」と要求する場面がありました。

質疑中断して電話しろ、と柚木議員が要求

柚木議員は遺族によるFAXに対する厚生労働省側の対応への不信感だけでなく、4月6日に政府が働き方改革関連法案を閣議決定したことについても質疑冒頭から強く憤っており、最初、閣議決定の前に遺族に電話すべきだったと加藤厚労相に苦言を呈していました。

事案の性質上、丁寧な対応を心がける必要があると理解を求めた加藤厚労相でしたが、柚木議員には通用しません。遺族の気持ちを考えたら「電話して本人面談セットすりゃいいじゃないですか!それすらもやらないんですか!」と怒り心頭で、挙句の果てには遺族からのFAXを「怪文書と考えているんですか!?そういうふうに取られかねませんよ」と、あたかも加藤厚労相がFAXを怪文書と受け止めているかのような印象を植え付けようとします。

これには流石に「私は怪文書なんて一言もいっておりません」とはっきり否定した加藤厚労相でしたが、柚木議員は「ひどいですよお!!御遺族への冒涜ですよこれ!!!!」などと騒ぎ続け、何と国会質疑を一時中断して今この場で遺族に電話をかけろ、と要求したのです。

柚木「委員長!電話、今して下さいよ!今して、せめて面会の約束して下さいよ!5分で出来るじゃないですか!委員長!5分中断して下さいよ!御遺族の本人確認、私は今日までにお願いしたんですから!御遺族の皆さんの思いでもあるんですよぉ!?中断して、3分でも5分でもいいですよ繋がったら再開して下さいお願いします」

戸惑う委員長に対し柚木議員は「電話して下さいよ!電話して下さい!電話できない理由があるんですかあ!」と興奮状態で結局、委員会は数分間中断してしまうあことに。

その後も「今すぐやらないんだったらせめて昼休みにやって下さいよ」と執拗に迫る柚木議員に対し加藤厚労相が「こちらだけの事情で押し込んでいいものではないと思います」と説明すると「こちらの都合って何なんですかあ!!!」と逆ギレするなど手がつけられず、加藤厚労相はこうしたやり取りに嫌気したのか過労自殺問題に関する扱いについては「民主党の皆さん方が政権についた時もそうだったと思いますけど」と苦言を呈していました。

しかし柚木議員には「都合が悪くなったら民主党政権の時という理屈はもうそろそろ止めたほうがいい」と効果はありませんでした。

(略)