ケントギルバートのAmazonレビューに普通の人の意見があって安心した。

投稿者Amazon Customer2018年4月3日
自虐史観の反動とそれにも関わらず中国・韓国から批判されてきた反発からこの類の本が売れていると思う。
その気持ちは非常によくわかる。
私も10年前まではそうだったから。
断っておくが、中国・韓国の意見が正しいという気は毛頭ない。
韓国は「ホロコーストに匹敵する世界史上最悪の植民地支配」と主張する。
だが、他の植民地のように何十万・何百万単位の虐殺があっただろうか?
中国は「我々は勇敢に戦った」と言う。
だが、それならなぜ終戦まで中国戦線は膠着していたのか。口で言うわりに結果が伴っていないではないのか?
そもそも、我々日本人は学校教育では自国の悪口ばっかり聞かされていた。
アジアに対してどれだけひどいことをしてきたかとそればっかりだった。
それなのに、中韓からは罵られてばかり
心底嫌気がさす。
この類の本が売れるのも、それまでの反動だろう。

しかし、冷静になって欲しい。
この本は非常に気持ち悪い。
媚びへつらっているのがミエミエなのではないか。
イエスマンは気持ち悪い笑い方をして、もみてをしている訳ではない。
立派な外見をして、同じ気持ちの密かに持っている人に、君の考えは正しいと堂々と主張するのも、阿諛追従の輩だ。

言いたいことは以下のことだ。
1、日本人の間でも様々な問題がある。警察の強制自白や部活などでの体罰問題を考えても立派と言えるのだろうか?

2、この手のテレビや本を扱うテレビ・出版社業界はどうだろうか?徹夜、パワハラ、サービス残業が当たり前の地獄なのは、調べればすぐにわかることだ。
   それに所属している人たちがどんな気持ちでこの類の本を作っているのか考えて欲しい。

3、私たちに必要なのは、賞賛の言葉ではなく助言・忠告・批判なのではないだろうか?
  例えば、デービッド・アトキンソンの「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」は一読の価値があると思う。
  この人は来日して30年、日本の伝統文化の保存の為に尽くしてきた。口だけではなく、実際に行動している人だ。
  このような方の意見ほど耳に傾けるべきだと思う。
  それに引き換え、この本の著者は口だけだ。
  そもそも、賞賛の言葉など冷静に考えれば何の意味も価値もない。

4、タイトルの日本人という箇所を、中国人やアメリカ人、フランス人と変えれば、あなたはどう思うだろう。
  バカにしないだろうか。

彼や彼の同類の人たちの本が本屋に並ぶのはもう耐えられない。
批判されれば、間違いを修正して前に進むことができる。
だが、媚びへつらいなど何の価値があるだろうか。
この本が書店で買えるようになることを恥じ入って欲しい。
私がそう思うようになったように。