市教委に黒塗り求める=文科省、前川氏授業のメール

 文部科学省が、前川喜平前事務次官が名古屋市立中学で行った授業について市教育委員会に問い合わせた問題で、市教委が文科省とのメールのやりとりを公表する際、同省から前川氏の氏名などを黒塗りにするよう求められていたことが4日、市関係者への取材で分かった。

 
 関係者などによると、市教委は3月16日、文科省とのメールを報道機関に提供する方針を同省教育課程課の担当者に伝達。担当者は「個人名は全て黒塗りをしたい」と伝え、同省が記者発表する資料と同じ部分を黒塗りにするよう求めた。

 市教委は応じず、双方の担当者の氏名などを黒塗りにした以外、前川氏や学校名、過去に同様の授業をした人物の氏名なども公表した。

 文科省の担当者は「情報公開法の趣旨に沿って対応した」と説明。黒塗り部分を指定したのは、「(市教委に)参考にしてほしいとの考えだった」としている。 

時事通信
4/4(水) 11:42配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180404-00000036-jij-soci