● 宮本たけしFB ● だんじり


本日放送された「激論!クロスファイア」での議論でも出たが、
この「夕刊フジ」のような「証人喚問無力論」が幅をきかせているので言っておきたい。

確かに議院証言法は第4条で「刑事訴追を受けるおそれ」を理由にして
証言を「拒むことができる」と定めている。これを理由に佐川証人は約50回も証言を拒否した。

しかし議院証言法第4条は「拒むことかできる」と書いてあるだけで、
必ず拒ばねばならないと書いてあるわけではない。
刑事訴追のおそれがある事実も語ってよいし、真相解明を本当に望んでいるならば語るべきであろう。

佐川証人は証人喚問で、「確認した」という一年前の答弁との矛盾を指摘した私の問いに答えに詰まり、
「申し訳ありません」と謝罪を連発した。

しかし、本当に申し訳ないと思っているなら、
刑事訴追されてもしかたがないような国民に対する背信行為を行った自覚があるなら、
刑事訴追の可能性があっても、洗いざらい真実を語ってしかるべきではないか?

政府や与党もそうだ。
麻生財務相は「拒否する権限があり、自分の立場を考えながら言うのは当然だ」とコメントしたらしいが、
スットコドッコイにも程がある。

財務省始まって以来の不祥事を引き起こし、引責辞任をし、辞めるときにも
「捜査や調査には協力するように命じた」と言い、その後は「佐川が関わっていた」とまで公言してきたのは
麻生財務相だ。

そして、今、「財務省の調査」なるものに全力で取り組んでいるはずではないのか?
刑事訴追のおそれを理由に何も語ろうとしない佐川氏に怒りは無いのか?

本当に真実を解明したいのなら、「たとえ刑事訴追の可能性があったとしても正直に事実を語り、
その事実が罪に問われたならば、当然その罪を償って欲しい」と語るのが普通のもの言いではないのか?

政府や与党の、この「もの言い」こそ、「真相など解明したくない」という本心を示している。
つまり、「佐川氏もそう言って逃げるでしょうよ。
だって佐川一人が悪いんじゃない、私たちグルですから…」と問わず語りに語っているようなものだ。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/14503058/