“目立ちたがり屋”福山幹事長のスタンドプレーが佐川喚問を遅らせた - 「週刊文春」編集部

ある野党議員は、福山氏の行動を「スタンドプレー」と批判し、こう続ける。

「参院では民進党が野党第一会派で、立憲は4番目。主導権をとりたかったのでしょう」

 福山氏は松下政経塾出身で参院当選4回。旧民主党時代は一貫して同じ政経塾出身の前原誠司元外相と行動をともにしてきたが、昨秋の衆院選では立憲民主の枝野幸男代表につき、幹事長となった。

「福山氏は政策通で弁が立つ上、目立ちたがり屋。ヘアスタイルは不変で、常に前髪を上げています。国会論戦やテレビ出演など『表舞台』が大好き。一方で、国会対策など『裏舞台』の経験は少ない」(民進関係者)

 安保国会では、野党担当記者に小まめにブリーフィングを行うなどマスコミへのアピール力はズバ抜けているが、「同僚や若手の面倒をみるタイプではない」(同前)との評がもっぱらだ。

 立憲民主は、衆院議員が54人、参院議員は福山氏含めてわずか6人。

「枝野・福山ラインは来年の参院選をにらんで、野党のライバル潰しに熱心で、民進党や希望の党の議員引き抜きに動いている。福山氏が中心では、安倍政権追及で野党がまとまる雰囲気ではありません」(前出・野党担当記者)

 改ざん問題で安倍内閣の支持率が急落するも、野党の支持率は横ばい。

「予算審議を乗り切れば、9月の総裁選まで安泰という展開もあり得る」(同前)

 安倍政権の最強の味方は、実は野党だった。

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