佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問では、元検事の熊田彰英弁護士(48)が補佐人を務めた。政治家の関与が疑われた事件で弁護人となった経験を持ち、検事が主役の人気テレビドラマのアドバイザーになったことも。この日は佐川氏の斜め後ろに座り、時折小声で助言する場面があった。

 熊田弁護士は1998年に検事任官。法務省刑事局や東京地検で勤務し、在韓日本大使館の1等書記官も務めた。

 2010年9月から所属した最高検では、元大阪地検特捜部長らが有罪となった証拠改ざん隠蔽事件の公判を担当。その後、法務省大臣官房秘書課を最後に退官した。

 14年に弁護士に転身し、小渕優子元経済産業相の関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件では、小渕氏の元秘書(有罪確定)の主任弁護人に。甘利明元経済再生担当相の現金授受疑惑や、日本歯科医師連盟の迂回献金事件など政治家の関与が取り沙汰された事案の弁護も担った。

2018/3/27 19:09
共同通信
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