毎日新聞 2018年3月25日 13時30分
https://mainichi.jp/articles/20180325/k00/00e/040/195000c

 子どもたちに本を届けようと移動図書館車購入のために徳島県石井町がふるさと納税を活用して募った寄付は、
20日までに1700万円を超えた。町は4月から、車両の製作に取りかかる。開始から約9カ月、
寄付は全国に広がり、図書が大好きだった町民も思いを寄せた。園児だけでなく、遠出できないお年寄りや
障害がある人にも本を運ぶ図書館車に生まれ変わる。【蒲原明佳】

 図書館がない石井町では2016年8月まで、他市から譲り受けた「ふじっこ号」が幼稚園・保育所などを巡回した。
楽しい絵本を載せてくる車は子どもたちに大人気。シルバー人材センターのお年寄りが運転手に、
子育てを経験した母親らのボランティア「ふじちゃんず」が読み聞かせにと活動を支えたが、
製造から30年を超えて廃車となった。

 復活を望む声が高まった昨年6月末、約1000万円かかる新車両購入のためのふるさと納税を始めた。
使い道を「図書館車」と選べるようにし、職員は町内を回って返礼品を開拓。事業所などの協力でハムやピザ、
木彫品など100品目まで充実させた。ふじちゃんずのメンバーは町民向けに、公民館などへ
募金箱を設置して協力を呼びかけた。


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