NHK NEWS WEB 3月25日 20時19分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180325/k10011378421000.html

退任後、初めて日本を訪れたアメリカのオバマ前大統領は、地球温暖化対策について「今、対策を取らなければ、
高い代償を支払うことになる」と述べ、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から脱退を表明した
トランプ大統領の決定を暗に批判しました。

アメリカのオバマ前大統領は、去年1月に退任してから初めて日本を訪れ、25日午後、都内で講演しました。

この中で、オバマ氏は、地球温暖化対策について「今、対策を取らなければ、高い代償を支払うことになる。
パリ協定は私のいちばん大きな成果と自負している」と述べ、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から
脱退を表明したトランプ大統領の決定を暗に批判しました。

さらに、大統領在任中の意思決定のしかたを聞かれ、「いろいろな対立する意見を聞いた。意思決定にあたって、
自分の周囲が『イエス』としか言わないのは非常に危険だ」と指摘し、トランプ大統領が、関係悪化が
伝えられていた国務長官や大統領補佐官などを相次いで交代させたことに懸念を示したと見られます。

また、オバマ氏は「北朝鮮は本当の脅威だ。日本など同盟国と協力し、中国とも連携することで、
北朝鮮の政策を変えさせたい」と述べ、国際社会が協力して、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に
圧力をかけることが重要だと強調しました。