http://tk.ismcdn.jp/mwimgs/9/c/1140/img_9cec9ccb805227dcc9ea44d61229688e897800.jpg


政権を揺るがす「森友政局」は、国会での27日の佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問が、当面、最大のターニングポイントとなる。
前代未聞の財務省による公文書改ざん事件を、「誰が」「何のため」に行ったかが明確になれば、国民が求める全容解明につながり、
「政権への影響度」も測れるからだ。

(中略)

自民党各派は22日夜の事務総長会議で「党内で足の引っ張り合いなどしないで、今は一致結束して安倍政権を支える」ことを確認したが、
証人喚問を前に、党内のざわめきと動揺は収まりそうもない。

これに対し、野党側は「政権打倒のチャンス到来」(立憲民主党)と勢いづく。立憲民主党の枝野幸男代表は「証人喚問は入り口にすぎない。
権力の私物化が明らかになっており、本質的な原因にたどり着くよう努めたい」と語り、共産党の志位和夫委員長は
「(佐川氏は)改ざんが誰の指示で、どういう目的でやられたか、真実を語っていただきたい」と強調した。
政界では佐川氏の「証言拒否」がささやかれるだけに、野党側からは「佐川さん、頑張れ」(辻元清美立憲民主党国対委員長)
などと佐川氏の"全面自供"に期待する声も相次ぐ。

(中略)

注目されるのは各党の喚問者の顔ぶれだ。特に、野党6党の喚問者は「政権攻撃のための重大証言を引き出す役割」(希望の党)が求められている。
当然、各党とも検事や弁護士出身、さらには官僚OBの論客を選ぶことが予想される。特に、午前中の参院予算委の喚問が全体の流れを左右するが、
自民党はトップバッター候補として丸川珠代前五輪担当相の名前を挙げる。
東大卒の民放アナウンサー出身で弁が立ち、容姿に似合わぬ鋭い突っ込みで自民党の追及ぶりをアピールする作戦だ。
これに対し、参院で野党側のトップバッターになるのは民進党で、大塚耕平同党代表や検事出身の小川敏夫同党参院議員会長が浮上している。

メディアが注目するのはやはり「絵になる喚問者」(民放テレビ幹部)だ。
とくに、国会審議での"首相の天敵"と位置付けられている女性議員たちの出番に期待が集まる。
具体的には、立憲民主党国対委員長の辻元清美氏、同参院国対委員長の蓮舫氏、社民党の福島瑞穂副党首(参院)らだ。
辻元、蓮舫両氏については国対委員長に起用した枝野代表が「安倍シフト」と解説した経緯もあり、
「持ち前の鋭い突っ込みが、鉄仮面の佐川氏にとっても脅威になる」(立憲民主幹部)との声が広がる。

(続きはソース元で)


東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/%61rticles/-/213843
2018年03月24日