FNN 03/22 17:53
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00387864.html

国会で森友文書改ざんへの追及が強まる中、新たな書き換えが発覚です。
奈良県でのある事件をめぐって、県の不手際を記した内容が公文書から消えていました。

森友学園をめぐる文書改ざん問題の鍵を握る、財務省の前理財局長、佐川宣寿氏。
参議院に続き、衆議院での証人喚問が27日午後2時から実施されることが議決された。

一方、文書の書き換え問題はこちらでも...。
舞台は2016年、奈良市で発覚した断崖絶壁の茶畑。
工事現場のすぐ隣には茶畑があるが、すぐ近くまで斜面が削り取られ、断崖絶壁のようになっていた。

2016年4月、茶畑の所有者は「早く復旧してほしい。危険がないようにしてもらいたい」と話していた。

許可を受けた業者が、その範囲や期限を超えて大量の土砂を掘削したため、今も危険な状態が続いている。
こうした業者を監督・指導する立場の県は...。

奈良県の荒井正吾知事は当時、「悪いのは向こう(業者)ですよ」、「県が悪いかどうかと焦点を当てられるが、
悪いのは向こうじゃないですか」などと述べ、業者の悪質さを強調したが、奈良県がこの違法状態を把握したのは、
許可した工事期限から2年も過ぎた2013年のこと。
その間、県は現場を放置していた。

疑惑が指摘されたのは、当時の対応を聞き取りまとめた奈良県の行政文書。
これが書き換えられた疑いがあるという。

情報公開請求で開示された、県が保管していた文書。
そこには、県が違法行為をきちんと把握せず、把握したあとも適切な対応をとらなかったことが記されている。

しかし、この問題を追及してきた県議会議員は、開示された文書は重要な内容が削除されていて、
元となる文書が別に存在するのではないかと指摘。

2016年6月の県議会で川田 裕議員は「公になっている文書と思われる文書と、それと公になっていない文書。
ほとんど文書は同じなのですが、最後の数行だけが違いまして。皆さんこれ、公になっている文書からは
抹消されているのですよ、この文字が」と述べた。

これに対し、荒井知事は、元の文書があることは認めたものの、あくまでメモであって、開示の対象となる
行政文書ではないと反論した。

荒井正吾知事は「議論の途中だと、メモというようなステータスではないかと思いますけど」、
「われわれの仕事の中で、偽造とか悪いことを隠すというセンスは、全くありませんよ」と述べた。

しかし、県の第3者機関は審査の結果、行政文書と認定。
開示するよう結論付けた。

そして、2月に公開された元の文書は、議員の指摘通り、開示されていた文書にはなかった7行が存在している。
そこには、担当者が違法行為を認識した際、まず業者に対しすべき工事の中止を指示していなかったこと、
さらに、今後も工事を続けるために、計画を変更する書類を業者に提出するよう指導したことも記されていた。


(続きは記事元参照)