NHK NEWS WEB 3月20日 16時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180320/k10011372451000.html

福島第一原子力発電所の事故を受けて福島県内の学校などを中心に設置された放射線量を測定する
モニタリングポストについて、原子力規制委員会は、来年度から、避難指示が出ている自治体などを除き、
線量が低くなっている場所のモニタリングポストを撤去することになりました。

原子力規制委員会は、福島第一原発の事故後、福島県内の学校や保育園などを中心に
およそ3000台のモニタリングポストを設置し、放射線量を測定しています。

しかし、事故から7年がたち放射線量が下がった場所も多く、規制委員会は来年度から3年かけて、
避難指示が出るなどしている12の市町村を除く場所で基準を下回った場所にあるおよそ2400台を
撤去することを決めました。

撤去の基準は、1年間の平均で1時間当たりの空間線量が0.23マイクロシーベルトを下回っている場所で、
除染の基準と同じです。

これについて、規制委員会は去年12月、各自治体から意見を聞いたところ、「児童や生徒、
保護者の安心のため、除染で出た土壌の搬出が終わるまで設置を継続すべき(福島県)」とか
「避難区域に隣接する地域では不安もあるので一律に撤去を進めることは反対だ(二本松市)」
といった声が上がったということです。

規制委員会は、モニタリングポストは学校や保育園以外にも各地に設置されているとしたうえで、
今後、説明会を開き、地元の要望を踏まえて対応していきたいとしています。