【カサケンの政界サンバ】
野田聖子総務相 秋の自民党総裁選は女性活躍推進の一本槍?
2018.3.16 01:00 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/180316/prm1803160007-n1.html

女性の活躍を祈願する式典で、鐘を打ち鳴らす野田聖子総務相兼女性活躍担当相=3月8日、東京・日本橋兜町の東京証券取引所
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9月の自民党総裁選への出馬を公言している野田聖子総務相(57)が政策集の公表に向けた準備を加速させている。
森友学園への国有地売却に絡む財務省の決裁文書改竄問題が直撃した今国会の閉会後に出版される政策集は憲法改正なども含む幅広いものとなる見通しだが、強く前面に押し出すのは看板政策として掲げてきた女性活躍の推進だ。

総裁選では憲法改正をはじめ経済政策、医療・社会福祉、少子高齢化、外交・安全保障など幅広い分野での政策論争の展開が期待される中、女性活躍担当相を兼ねる野田氏は3月以降、その姿勢を鮮明にし始めている。

「80人の入塾を内定したとの報告があった。皆さんと出会えることを心からわくわく楽しみにしている。ほとんど政治の中で見ることができなかった女性ならではの特性というものを、さまざまな人生を歩んでいる人たちから教えてもらえるいい機会だ。切磋琢磨できればと思っている」

3月13日の記者会見で、野田氏は女性を対象にした肝いりの政治塾の内定者が当初予定していた50人を大きく上回り、4月1日に地元・岐阜市で開講する運びになったことを声を弾ませながら明らかにした。

野田氏が塾長を務める塾の内定者は地方議員、大学教授、医師、経営者、子育て中の主婦のほか高校生もいる。野田氏周辺によると、岐阜県内外から応募が相次いだため、予定していた会場の変更もあり得るという。

野田氏は財務省が認めた決裁文書改竄問題にも触れ、「政治は技術の話ではなく人のあり方だ。難しい用語を知っているから立派な政治家ではない。本当に他者のために何ができるかという発意で、知見を生かせるようなアットホームな塾を作り上げることができれば」と語った。

塾の初回は、野田氏が講師を務めて「女性活躍と女性の政治参画」をテーマに講演する。ほかの講師は女性経営者や女性の元官僚などを検討しており、8月末まで原則毎月1回のペースで開く予定にしている。