オウム死刑囚7人移送 名古屋拘置所などへ、執行へ準備か
2018年3月14日 12時16分 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018031490115824.html

オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した死刑囚13人のうち7人について、法務省は14日、東京拘置所から他の拘置所・支所への移送を始めた。
15日までに移送を完了する予定。政府関係者への取材で分かった。
事件を巡る教団関係者の裁判が全て終結したことから、法務省は死刑執行の時期を慎重に検討しており、移送は準備の一環とみられる。

一連の事件の確定死刑囚は松本智津夫死刑囚(63)=教祖名麻原彰晃=ら13人で、全員が東京拘置所に収容されていた。

関係者や支援団体などによると、7人は中川智正(55)、新実智光(54)、林(現姓小池)泰男(60)、早川紀代秀(68)、井上嘉浩(48)、横山真人(54)、岡崎(現姓宮前)一明(57)の各死刑囚。松本死刑囚は東京拘置所に残す。

死刑を執行する施設は東京拘置所など全国に7カ所。移送先は名古屋拘置所と大阪拘置所に各2人、仙台拘置支所、広島拘置所、福岡拘置所に各1人だが、7人の具体的な移送先は不明。札幌拘置支所は車での移動が困難なことから除外されたもようだ。

このうち仙台拘置支所と名古屋拘置所には14日午前11時40分ごろまでに、死刑囚を乗せたとみられる車両が到着した。

死刑囚は通常、確定判決を出した裁判所がある地域の拘置所に収容される。ただ、一つの事件で共犯者が多い場合に、施設内の接触でトラブルを避けるため、他の拘置所に移送するケースがあるという。

事件では教団関係者約190人が起訴され、13人の死刑のほか、6人の無期懲役が確定している。13人の死刑囚は、1989年の坂本堤弁護士一家殺害事件や94年の松本サリン事件、95年の地下鉄サリン事件などに関与。29人が犠牲となった。

教団の裁判は2011年12月に元幹部遠藤誠一死刑囚(57)の刑が確定し、いったん終結。逃亡を続けていた3人が12年に逮捕、起訴されて再開した。今年1月に元信者高橋克也受刑者(59)の無期懲役が確定し、全ての裁判が終結した。

◆関連スレッド
【共同通信】オウム真理教死刑囚、東京拘置所から他の拘置所へ移送[18/03/13]
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1520980566/