>2015年6月に森友関連のメモが削除されていたことを確認した

今回は、財務局の独断で行われていた。
同省は、学園側の情報公開請求に対し、不都合な文書を隠すためだったとみている。

 同省によると、新たに削除が判明したのは、学園への国有地貸し付け契約に伴う説明文書
の一つで、15年4月に決裁された年間賃貸料の予定価格決定について記載した調書に添付
されていた文書1枚。財務省理財局が15年1月16日付で作成し、近畿財務局に送付したが、
財務局は15年6月頃にこの文書を決裁文書の中から丸ごと抜き取っていた。

 当時、近畿財務局と学園側の間では国有地を貸し付けた後に売却する方向で話が進んでいた。
国有地の建物には、固定資産税がかからないため、財務局は、土地の賃貸料から固定資産税分を
控除するかどうかを財務省に相談。同省理財局は「控除すべき」との見解に基づき、問題の文書を作成したという。

 近畿財務局は学園側から賃貸料を下げるように求められていた。
同省は、削除の理由について、学園側から賃貸料設定に関する文書の情報公開請求があり、
問題の文書が開示されることで、財務局が、学園との交渉に本省が関わっていることや賃料設定の手の内を
学園側に知られたくなかったためだとみている。