2018年3月8日 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224612

日立製作所の中西宏明会長が日本経団連の次期会長に内定したというのは、それ自体、安倍政権の新しいスキャンダルである。

 中西は安倍のお友達。葛西敬之JR東海名誉会長や古森重隆富士フイルム会長らと共に「さくら会」というインナーサークルに入って、銀座で会食をするなどしてきた。

 日立は本来、偉大なる田舎企業で、経団連に副会長は出しても、会長を出したことはないし、政治とのニアミスを侵したこともなく、それがある意味、健全さの証しであった。

 ところが、中西が社長・会長を務めた2010年代前半からおかしくなった。@古川一夫元社長が経産省主管の「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の理事長にA入れ替わるように、経産省の原子力マフィアの望月晴文元次官が日立の社外取締役にB川村隆元社長が経産省のたっての頼みで東京電力の会長に――という、あからさまにベッタベタの官民人事交流に染まっていって、その揚げ句がこの経団連会長内定である。

(以降ソースにて)