『グリーンピース、「福島原発付近の放射能汚染は22世紀まで継続」調査結果を報告』
2018-03-02 08:3 ハンギョレ
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29921.html

国際環境団体グリーンピースの調査の結果 
「避難解除地域の放射能は深刻、住民の帰還誘導は人権侵害」と批判 
帰還率低く、日本政府は放射能基準値の緩和を推進、国際社会が懸念

2011年3月、最悪の原発事故で発生した日本の福島原発周辺の放射能汚染が次の世紀まで続くほど深刻だという国際環境団体の専門家チームの調査結果が出た。グリーンピースは1日、福島原発事故7周年を控え、このような内容の「福島を振り返る:7年間続いている災害」報告書を発表した。この報告書は、グリーンピースの放射線防護専門家らで構成された調査チームが昨年9月と10月の二度にわたって福島現地で実施した調査結果をもとに作成された。

 調査チームが日本政府が昨年3月、避難指示を解除した福島第1原発の北西にある福島県浪江町と飯舘村地域の家、森、道路、田畑など約4万8000地点で空間放射線量率を測定した結果、日本政府が実施してきた除染作業は効果が微々たるものと明らかになった。

 除染作業が完了した飯館地域の場合、6世帯のうち4世帯から日本政府の長期目標の平均3倍に達する放射線数値が測定され、一部の地点では2015年よりさらに高いレベルの放射線が測定されたところもあった。グリーンピースはこれを再汚染の結果であるものと推定した。

 避難指示が解除された浪江地域のある学校近くの森では、年間の一般人被爆限界値である1ミリシーベルトを大きく上回る10ミリシーベルトの放射線が測定され、除染作業が生徒たちの被曝の危険を大きく減らすことはできなかったことが分かった。

 福島原発から西北西方向に20キロメートル離れた浪江地域の大堀村では、時間当たり11.6マイクロシーベルトに達する放射線量率が測定されもした。これは年間被爆量101ミリシーベルトに該当し、被爆限界値の100倍を超えることになる。

 このような調査結果は、避難指示が解除され汚染地域に戻って暮していたり、暮らすことになる市民たちが深刻な危険に置かれていることを示している。今回の調査チームを率いたグリーンピース・ベルギー事務所の専門家ヤン・バンダ・プッタ氏は「戻って住む市民らの状況は、毎週一回胸部レントゲンを撮るのと同じだ。これは容認できない深刻な人権侵害だ」と話した。

(以降ソースにて)