NHK NEWS WEB 2月28日 13時32分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180228/k10011346071000.html


地球温暖化対策の国際的な枠組み、パリ協定が発効され、温室効果ガスの削減が差し迫った課題となる中、
太陽光発電など再生可能エネルギーの最先端の技術を紹介する展示会が東京で始まりました。

展示会には国内外の33の国と地域からおよそ1600の企業や団体が参加しています。

このうち、香港の企業が展示しているのはガラスの代わりに樹脂を使った太陽光パネルで、大幅に軽量化したうえに
曲げられるようにして、建物の屋根以外の場所にも取り付けやすくしました。

一方、愛知県の企業が開発した風力発電の設備は、羽根の配置を工夫したうえで、回る方向をヘリコプターのように
地面と平行にすることで、より多くの方向から風を受けられるようにしました。これによって、
羽根を回す際に電気を使う必要がなくなり、より効率的に発電ができるうえ、台風などの強風でも回転を止めずに
発電することが可能になったということです。

また、大手電機メーカーのNECは、発電量が天候に左右される再生可能エネルギーを有効に活用するため、
地域全体の家庭や企業に設置した蓄電池をネットでつなぎ、電力の需給を調整するシステムを紹介しています。
NEC未来都市づくり推進本部の長谷川昭さんは「再生可能エネルギーの普及で新たなビジネスチャンスが広がる。
電気の利用を効率化するサービスを展開したい」と話していました。

この展示会は東京・江東区の東京ビッグサイトで3月2日まで開かれています。