共同通信 2018/2/20 14:15
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 東京電力福島第1原発事故による強制避難を前に精神的に追い詰められて自殺したとして、
当時102歳だった福島県飯舘村の大久保文雄さんの遺族3人が、東電に計約6千万円の賠償を求めた
訴訟の判決で、福島地裁(金沢秀樹裁判長)は20日、東電に1520万円の支払いを命じた。

 判決理由で金沢裁判長は、原発事故と自殺の因果関係を認定。「102歳と高齢だった大久保さんにとって、
村に帰還できず最期を迎える可能性が高く、耐え難い苦痛を与えた」と指摘した。

 原発事故の避難と自殺を巡る訴訟では、2014年と15年に福島地裁で判決があり、いずれも遺族側が勝訴した。