三浦氏、発言の真意明かす

三浦氏はハフポスト日本版の取材に対し、次のように答えた。

北朝鮮のスリーパーセルの存在については、例えばイギリスのメディアが、北朝鮮がラジオ放送に暗号を忍ばせて各国のスリーパーセルに指令を出していたと報じるなど、複数の海外メディアが記事にしています。
もちろん、対立している韓国が最も多いと思われますが、日本も例外ではないというのは当然のことです。

一般的に、テロリストは都市部にこそ潜伏しやすいものです。
また、アメリカの9.11テロのように第2の都市を攻撃対象として狙う可能性があります。
いきなり首都への攻撃だと全面戦争を招きかねないからです。
つまり、そうした条件を考え合わせると、日本では大阪が危険ということになるわけです。

しかも大阪は1980年代に、北朝鮮の工作員による拉致事件が起きたことがあります。こうしたことから、東京だけが狙われていると安心しきってはいけない、むしろ大阪のような大都市こそが危ないということを伝えようとした発言でした。
番組のMCの皆さんも大阪に縁のある人ですしね。仮にこのレベルの発言が難しいのであれば、この国で安全保障について議論をするのは正直、不可能です。

また、在日コリアンに対する差別や偏見を助長するというTwitterの反応についても、私は番組中、在日コリアンがテロリストだなんて言っていません。
逆にそういう見方を思いついてしまう人こそ差別主義者だと思います。

いずれにしろ、発言の趣旨は、アメリカがNPR(核態勢の見直し)を公表し、小型化した核兵器の先制使用を辞さない方向にかじを切ったけども、スリーパーセルの危険性があるので北朝鮮に先制使用してはならない、ということです。
それなのに、こうした反応になるのは、番組をよく見ていなかったか、よほど、うがった見方をしたのか。理解できません。