ただし、これまた聖書の言葉と同じであって、いろんな解釈ができるところである。以下のようなトレンドを考えると、わが国のエンゲル係数は微増傾向が続くのではないかと思われてくる。

*今の日本では高齢者世帯が増えている。高齢者は子育てや住宅ローンが済んでいることが多いので、食費以外の出費項目が少ない。

*単身世帯も増えている。独り暮らしはどうしても外食が多いし、自炊するにしても一人分だけ作るのでは食費が割高になってしまう。

*共働き世帯も増えている。これまた外食や中食(デパ地下でのお惣菜購入など)が多くなるのでどうしても食費が割高になる。

 実際問題として日本の所得格差は拡大しているから、食費を切り詰めている貧困世帯も増えているはずである。
その一方で、「日本は高所得者世帯でもエンゲル係数が高い」ことが知られている。つまり、豪華で優雅な食生活をエンジョイしている人たちも立派に存在している、ということだ。


○経済指標というものは、いろんな読み方ができるものであります。エンゲル係数の上昇もさまざまな解釈が可能なのであって、
誰かを貶めるがための党派色の強い議論は感心しませんな。
http://tameike.net/comments.htm#new