1月29日 16時25分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0129.html

高校生も投票できる! 18歳選挙権が導入された2016年。「若い人が政治に関心を持ちやすくなる」「高齢者に重点を置きがちな政治のありようが変わる」 多くの期待が寄せられました。ところが…。去年10月の衆院選。18歳・19歳の投票率の結果に教育関係者は肩を落としました。取材から見えてきたのは、一過性の取り組みでは縮められない「若者と政治の距離感」でした。(報道局選挙プロジェクト記者 仲秀和)
■参院選はうまくいった
2016年に18歳選挙権が導入され、この年の7月に行われた第24回参院選は、10代の若者が国政選挙で初めて投票するとあって、大きな注目を集めました。

「若者の政治離れ」などと言われて久しいですが、どれほどの18歳・19歳が選挙に関心を持ち、投票に行くのか。

専門家や教育関係者から不安の声も聞かれる中、結果は、18歳が51.28%、19歳が42.30%でした。いずれも全体の投票率の54.70%には及ばなかったものの、20代が30%台だったことを考えると、おおむね好意的に受け止められました。

高校生も投票できる! 18歳選挙権が導入された2016年。「若い人が政治に関心を持ちやすくなる」「高齢者に重点を置きがちな政治のありようが変わる」 多くの期待が寄せられました。ところが…。去年10月の衆院選。18歳・19歳の投票率の結果に教育関係者は肩を落としました。取材から見えてきたのは、一過性の取り組みでは縮められない「若者と政治の距離感」でした。(報道局選挙プロジェクト記者 仲秀和)
■参院選はうまくいった
2016年に18歳選挙権が導入され、この年の7月に行われた第24回参院選は、10代の若者が国政選挙で初めて投票するとあって、大きな注目を集めました。

「若者の政治離れ」などと言われて久しいですが、どれほどの18歳・19歳が選挙に関心を持ち、投票に行くのか。

専門家や教育関係者から不安の声も聞かれる中、結果は、18歳が51.28%、19歳が42.30%でした。いずれも全体の投票率の54.70%には及ばなかったものの、20代が30%台だったことを考えると、おおむね好意的に受け止められました。

■33%の衝撃
参院選から1年余り。2017年10月の第48回衆院選では、18歳・19歳合わせて237万人に選挙権がありました。

先月、世代別の投票率がまとまり、参院選と比べて全体があまり変わらない中、18歳で47.87%(−3.41)、19歳で33.25%(−9.05)と下落しました。

さらに、この下落幅以上に、多くの関係者が注目したポイントがあります。19歳の投票率です。

この19歳の中には、参院選の時に18歳だった人の多くが含まれています。単純に比較してみると、この年代の投票率は、参院選の51%から、わずか1年余りで33%と大きく低下しているのです。

つまり「参院選では投票したけど、衆院選では投票しなかった」という人が、かなりの割合でいたということです。

そもそも、19歳については、大学進学などで1人暮らしを始めている人の割合が増えますが、住民票を実家に残したままにしているケースも多く、投票率は低くなる傾向があるとされています。しかし、「それにしても…。参院選の時の教育効果は全く継続しなかったのか…」

教育現場ではため息がもれました。

低調だった衆院選の背景には何があったのでしょうか。
(以降ソースにて)