1月19日 20時56分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180119/k10011295161000.html

福島第一原子力発電所2号機で19日、格納容器の内部調査が行われ、容器の底の付近で核燃料を束ねる部品の一部と小石のような堆積物が見つかり、東京電力は、事故で溶け落ちた核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」と見られると発表しました。2号機で燃料デブリと見られる堆積物が確認されるのは初めてで、東京電力は調査結果をもとにデブリの取り出し方法を検討することにしています。

福島第一原発2号機では、事故で溶け落ちた核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」の一部が原子炉を覆う格納容器の底にたまっていると見られ、国と東京電力は19日、2号機の格納容器の内部を調査しました。

調査は、先端にカメラなどを取り付けた最大16メートルの長さまで伸ばせる棒状の装置をつりおろして行われ、東京電力は撮影した写真を公開しました。

このうち、格納容器の底の付近で撮影した写真には、小石のような堆積物が広がっているような様子が写っていて、核燃料を束ねた燃料集合体の取っ手の一部も写っています。

この堆積物について東京電力は、燃料デブリと見られると発表しました。また、容器の底の付近には、粘土状に見える堆積物も確認されたということで、東京電力は燃料デブリかどうか、さらに画像の解析を進めることにしています。

福島第一原発では、3号機の格納容器で去年7月、初めて燃料デブリの可能性が高い塊が確認されていますが、2号機でデブリと見られる堆積物が確認されるのは初めてです。

国と東京電力は、燃料デブリの取り出しについて、2019年度に最初に取り出す号機や方法を決める計画ですが、今回、2号機で初めてデブリの可能性がある堆積物が確認されたことで、3号機とともに、先行してデブリを取り出す号機として有力な候補となります。

2号機の内部は
東京電力が公開した2号機の格納容器の内部を撮影した画像では、格納容器の中で小石や粘土のような堆積物のほか、核燃料を束ねる部品の一部も確認できました。
(以降ソースにて)