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報道の自由とマスメディアの姿勢について考えるシンポジウム「強まるメディア規制 乗り越えるには…」
が14日、京都市南区の龍谷大響都ホールで開かれた。新聞記者らが特定秘密保護法など具体的な事例を挙げ、
マスメディアが権力と対峙(たいじ)する必要性を訴えた。

加計学園問題について菅義偉官房長官を会見で追及する姿が話題になった東京新聞記者の望月衣塑子さんと、
特定秘密保護法の危険性を国連に訴えた英エセックス大人権センターフェローの藤田早苗さんが壇上に立った。

望月さんは自民党が2014年の衆院解散直前に、報道の公平性を確保するよう求める文書をテレビ各局に
渡した事例を挙げ「安倍政権はテレビのコントロールに力を入れている。それがじわじわと局の上層部に浸透し、
政権批判しない『忖度(そんたく)』が生まれている」と説明。政府が放送局に電波停止を命じる根拠とする放送法4条の問題点を指摘した。

藤田さんは特定秘密保護法について「政府が出したいものだけ出すというのは、情報公開の原則に反する。
メディアへの脅しに使われる恐れがある」と批判。「日本のジャーナリストは会社人で、力が弱い。
横のつながりを強化し、市民の立場に立って権力を監視することが必要」と訴えた。



ソース元タイトル『メディア規制と報道の自由考える 京都でシンポ』

京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/%61rticle/20180115000055
2018年01月15日 12時08分