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「悪いものは悪いと言う努力が必要」米山隆一知事が語る“炎上発言”の真意
https://dot.asahi.com/aera/2017121900048.html?page=1

>>──米山知事のツイートが、しばしば「炎上」しています。

 炎上すると、逆にリベラル系の人から「ほうっておけ」「相手にすると品位が下がる」などと
批判を受けることもあります。彼らは「自分たちが正しく、相手が悪いことは言わなくてもみんな
わかっているはずだ」と思っている。

 ただ、それは間違いです。そうして悪意のある言論を放置した結果、明白に特定の対象に向けた憎悪を
平然と示す言葉がSNS上にあふれるようになりました。それらのすべてを否定するわけではないが、
悪意に満ちた言論を放置すれば、知らぬ間にそれが事実だと思う人が出てくる。黙っていても人が
悪いものを悪いと判断してくれるわけではない。言論の自由を保つためには良識ある
言論空間が必要であり、良識ある言論空間を保つためには、労力がかかっても悪いものは
悪いと言う努力が必要だ。リベラル系の人はその努力を怠っているのではないか。

──怠っていますか。

 人間、どうしても感情的な主張のほうが簡単で、共感も得やすいでしょう。
半面、論理的な議論は難しく、共感を得られにくい。だから何もしなければ、
感情的な悪意が言論空間を支配してしまう。それを防ぎたいと思うなら、
議論を怖がるべきではありません。相手の矛盾と事実誤認を指摘し、論理と事実に基づいて
議論すべきだ。確かに炎上は非常に面倒で、放置したくなります。だが、
放置してはいけないと思った人が議論しなければ、言論の自由は保てない。
知事という立場にいる以上、発言には慎重であるべきことは自覚していますが、
同時に一定の立場にある者が発言することの価値もある。言論の自由が守られる
健全な言論空間を保つための一助になればという思いで、発言しています。