自民党の森山裕国会対策委員長は13日、国会での与野党の質問時間の配分をめぐり、「少数野党に配慮しなくてはならないことはよく分かるが、配慮にも限度がある」と述べ、22日召集の通常国会でも野党側の配分をこれまでより減らす考えを示した。

 森山氏は鹿児島県霧島市での講演で、従来は予算委員会ベースで「与党2対野党8」となっていた配分について、「一方的な議論しか耳に入らず、連想ゲームみたいになって国民が正しい判断をできなくなる」と指摘。「一方的な話だけを国民に聞かせるのは国会としてあってはならない」と強調した。

 与党は昨年の特別国会で時間配分の見直しを野党に要求。双方は前例としないことを確認したうえで、予算委員会は14時間の審議時間を与党5時間、野党9時間とすることで合意。与党の質問時間は従来の2倍近くに増えた。12日の与野党国対委員長会談では野党各党が従来通りの配分に戻すよう求めており、与野党の攻防が再び激化しそうだ。


朝日新聞デジタル
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