2018年1月1日 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/220493

「このハゲェ〜!」「違うだろ〜ッ!」

 “絶叫”が耳にこびりついて離れない豊田真由子前衆院議員(43)。元秘書の男性への暴言と暴行が発覚してから約4カ月後の総選挙で、開票と同時に落選が決まったが、どうしているのか。東武東上線の志木駅から徒歩5分のところにある事務所を訪ねてみた。

 ピンク色のカーテンに閉ざされているが、外観は選挙当時のまま。本人の写真や、「とよた真由子」と書かれた看板が。事務所前の道を行き交う車から、時折、顔をのぞかせて看板を見る人もいた。明かりはついているものの、インターホンを押しても反応ナシ。事務所をよく知る関係者がこう明かす。

「選挙後の残務処理があるので、事務所は借りたままになっているようですね。豊田さんの政治生命を“看取った”公設秘書が、今は私設秘書として出入りしているんじゃないかなあ。ビルのオーナー関係者は、早く出て行ってもらいたいようだけど……豊田さんは次の選挙に出るつもりで借りている可能性がある」

真意を確かめるため、秘書に問い合わせたが、「お話しすることはありません。失礼します」と、取り付く島もない。豊田氏本人の携帯電話にも連絡したが、「ただいま呼び出し、ツーツーツー……」。一瞬で切られてしまった。

 暴言の被害に遭った元秘書の男性はこう語った。

「暴力・暴言は許せませんが、豊田氏は今は民間人です。責める思いはありません。しかし『高速道路逆走』や『バースデーカードの宛名間違い』などを私のミスとして暴力・暴言の原因である、と月刊誌や会見で説明されたことは不愉快です。お互いに職を失うことになりましたが、もし社会に暴力・暴言は許されないという教訓を残せたのなら、後悔はありません」

 傷害と暴行の容疑で書類送検されていた豊田氏だが、12月27日、さいたま地検が不起訴処分に。

 ちなみに、この元秘書の男性、今後はカツラを装着する予定はないという。

「『このカツラァ〜!』より『このハゲェ〜!』のほうがバカバカしくて笑えますから」

 いろんな意味で“明るい人”みたいだ……。