河野外相 オマーン副首相らと会談 「インド太平洋戦略へ理解を」

12月28日 5時43分

中東のオマーンを訪れた河野外務大臣は、ファハド副首相らと会談し、日本が掲げる外交戦略、「自由で開かれたインド太平洋戦略」への理解を求め、インド洋などに面して地理的に重要な位置にあるオマーンと連携していくことで一致しました。
河野外務大臣は、日本時間の27日夜、訪問先のオマーンで、ファハド副首相、アラウィ外相と3者で会談しました。

河野大臣は、オマーンが、日本が中東から輸入する原油のほとんどが通過するホルムズ海峡や、インド洋にも面する地理的に重要な位置にあることから、法の支配や航行の自由などを重視する日本の外交戦略、「自由で開かれたインド太平洋戦略」に理解と協力を求め、ファハド副首相も支持する考えを示しました。

このあと、河野大臣はアラウィ外相と個別に会談し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮問題をめぐり、北朝鮮の労働者が外貨獲得の手段に使われているとして、制裁の抜け穴にならないよう協力を求めたのに対し、アラウィ外相は「しっかりした対応で北朝鮮に厳しいメッセージを送ることが大事だ」と応じました。

さらに、河野大臣は、中東への関与を強めたいとして、アラブ諸国が警戒感を抱くイランとも良好な関係を持つオマーンとの連携を強化していきたいという考えを伝えました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171228/k10011273791000.html