12/20(水) 21:46配信
毎日新聞

 核兵器廃絶を世界に訴える「高校生平和大使」の15人が20日、外務省で河野太郎外相を表敬訪問した。8月のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を訴える演説をする予定だったが、中国政府の反対で見送られた経緯がある。広島大付属高2年の小林美晴さん(17)は「軍縮会議ではスピーチできなかったが(日本主催の)レセプションでできた。各国代表の話が聞ける貴重な機会をいただき感謝している」と述べた。

 大使を務める高校1〜3年生が参加。長崎北陽台高校2年の溝上大喜さん(17)は「私自身が被爆3世で、この活動をもとに多くの人々に被爆者の声を伝えていこうと思う」と語った。河野氏は「被爆者の次の世代が思いを受け継ぎ、世界に発信をすることは大切だ。やり続けることは意義がある」と激励した。

 高校生の同会議での演説は2014年から毎年行われていたが、中国側が政府職員以外の発言を認めない会議規則を理由に中止を要求し、今年はとりやめた。【仙石恭】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171220-00000102-mai-pol