http://www.sankei.com/smp/politics/news/171129/plt1711290048-s1.html

 宮城県色麻(しかま)町議を、旧色麻村議時代から通算16期務めていた田中一寿さん(89)が辞職したことが29日、分かった。在職期間は57年10カ月で、全国町村議会議長会によると、町村議としては歴代最長だった。健康面など「一身上の都合」を理由に、任期を2年2カ月残しての引退となった。

 色麻町議会事務局によると、田中さんは昭和34年に旧色麻村議補選で初当選。町に昇格後、平成3年に町長選へ出馬するため辞職したが、落選して翌4年、町議に復帰した。議会では14年以上にわたり議長を務めた。

 今月27日の町議会で辞職願が認められた。最近は会議を休みがちだったといい、家族は「議員活動を続けたいとの願いもあったと思うが、年齢や体調不良を心配する周りの気持ちを考えて引退を決めたのではないか」と話した。

 全国町村議会議長会によると、田中さんの引退に伴い、現職の町村議で最も在職期間が長いのは高知県安田町の浜口智恵男町議(90)の13期となった。