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11月20日の衆議院本会議における代表質問で、希望の党の玉木雄一郎代表が安倍首相に対し「単刀直入に伺います」として東京オリンピックに関連した質問を行った際に飛んだヤジが周囲の笑いを誘う場面がありました。

安倍首相への五輪関連質問に「都知事に聞いてこいよ!」

玉木代表は希望の党の中心的考えとして「現実的な安全保障政策」「弱肉強食ではない中間層が豊かさを実感できる福祉国家の実現」「未来を先取りする改革と情報公開の徹底」を掲げ安倍首相に質問を投げかけていましたが、後半では「何でもある筈の日本から今、希望だけが失われています」と語るなど与党への対立姿勢を鮮明にしていました。

そうした中、問題の場面は食料安全保障に言及した際に訪れました。

希望の党が食料安全保障を重視するとして食料自給率50%の堅持方針を明らかにした後、東京オリンピック・パラリンピックにおいて提供される国産食材の割合について「どれだけ出せる見通しでしょうか」と疑問をぶつけた玉木代表に対し、「都知事に聞いてこいよ!」というヤジが飛び、その後周囲から笑い声が起きたのです。

玉木代表がこれに動揺したのか「農業生産の国際規格である」というところ「国際、・・・農業生産の国際規格である」と言い間違ってしまったこともヤジの効果を際立たせる結果となり、この場面はSNSなどで拡散しているようです。

玉木雄一郎代表の発言とヤジ

玉木「農政について伺います。希望の党は、安全保障、社会保障、そして食料安全保障という、3つの保障を重視する政党です。食料自給率50%を堅持し、国民の食べる食料の一定割合は、自国内で自国民による生産によって確保する方針を貫きます。その際、鍵となるのが食の安全です。まず単刀直入に伺います。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおいて、選手村をはじめとする施設で、国産の食材を、どれだけ、出せる見通しでしょうか。(ヤジ「都知事に聞いてこいよ!」議場から笑い)国際、・・・農業生産の国際規格である、Good Agricultural Practice、通称GAPやGAPに相当する認証を受けているのは現在、農家全体の数%のみです。このままだと基準を満たせず、日本のオリンピック・パラリンピックで日本の食材が殆ど出せないという事態になりかねません。一方で中国ではこのGAP対応を早急に進めているとも聞いています。ロンドン大会では、農家の8割が英国版GAPであるレッドトラクター認証を得ていたとされ、日本の遅れは明らかです。どう対応するつもりですか。国産の食材を是非、多く使って頂きたいと思います。総理の具体的な見通しを、お示し下さい。」