>>1
狂った羅針盤 @2014/04
http://m.ameba.jp/m/blogArticle.do?guid=ON&;unm=takaakimitsuhashi&articleId=11813126445
>>224続)

 さて、狂った羅針盤と言えば、もう一つ、(略)指摘されている

「二つの潜在GDP」という問題があります。


『需給ギャップが日銀の試算でゼロに改善、増税後も物価上昇=関係者
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3202M20140403?sp=true
(略)』

 
 需給ギャップとは何のことかといえば、

潜在GDP(本来の供給能力)と

名目GDP(総需要)の差のことです。

潜在GDPが大きければインフレギャップ、

総需要が大きいときはデフレギャップと呼ばれます。

【インフレギャップとデフレギャップ】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_43.html#GAP

 信じられないでしょうが、インフレギャップやデフレギャップを計算する際の

「潜在GDP(本来の供給能力)」には、二つ種類があるのです。

すなわち、最大概念の潜在GDPと、平均概念の潜在GDPになります。

 本件については、青木先生の論文を「需給ギャップとデフレ(後編) 」に掲載していますが、改めて解説しておきましょう。

 一つ目、「最大概念の潜在GDP」。

 国民経済において、すでに存在する労働者や資本、設備がフルに稼働した場合に生産可能なGDPを意味します。
労働者がフル稼働している以上、

「完全雇用環境下のGDP」と呼び替えても構わないわけです。

非常に明快で、分かりやすいのではないかと思います。

わたくしが「潜在GDP」という用語を使うときは、

もちろん完全雇用下のGDPのことになります。