2017.10.7 12:00

 元政策秘書への暴行・暴言問題で自民党を離党した豊田真由子氏(42)=埼玉4区=が、地元有権者へのおわび行脚を続けている。「この、ハゲーーーっ!」で知名度は抜群だが、衆院選の公示が10日に迫る6日になって、ようやく出馬を表明した。しかし、自民党の地元議員や事務所スタッフらはすでに豊田氏のもとを去り、選挙の準備すら整えられないとの観測も。超逆風の豊田氏は、本当に戦えるのだろうか。

 辻立ちで写真撮影を求められることも

 元政策秘書の男性を「この、ハゲーーーっ!」「違うだろ!!」などと大声で罵(ののし)っている音声などが流出した豊田氏。9月18日の後援者向け説明会以降、地元の志木駅や朝霞台駅で辻立ちするなどし、有権者や支援者への謝罪を続けている。

 ほとんどの有権者は豊田氏の謝罪を無視し、時にはヤジが飛ぶこともあるようだが、写真撮影を求められることもあり、その姿がツイッターなどで拡散されている。

 6日の会見で豊田氏は「志を断ち切りがたい」と、国政への未練を語った。一方で、これに先立つ3日の会見で、選挙に出るためにクリアすべきハードルを聞かれた豊田氏は「地元にきちんとおわびと説明をするのが一番大事。何軒でも何万軒でもしなければならないと思っていたところ、こういう状況になってしまった」と早期の衆院解散となったためにおわび行脚が果たせていない状況を説明。「政党選挙と違う」と漏らすなど、弱気な態度も見せた。

 「政党選挙とまったく様相が違うと痛感」

 出馬する際の所属政党を聞かれると、「自民党を離党した身ですので、無所属で出るしかない」とし、選挙戦については「草の根でやるしかなくて、政党に所属してやる選挙とはまったく様相が違うものだと痛感しています」と話した。

 これまでの選挙は、地元の市長や自民党や公明党の県議、市議のほか、豊田氏が厚生労働省出身ということもあり、医師団体が選挙を全面的にサポートしてきた。だが、一連の問題で、これらの支援者は豊田氏のもとを離れていった。

 そして、自民党や公明党議員は今回の選挙で自民党が公認を出した元志木市議の穂坂泰氏(43)の側に付いた。医師団体は、今回の選挙は自主投票になったという。このため、豊田氏は草の根を余儀なくされている。

>>2以降に続きます

http://www.sankei.com/premium/news/171007/prm1710070019-n1.html