http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news1/20171002-OYT1T50057.html

 民進党の枝野幸男代表代行は2日、東京都内で記者会見し、希望の党への合流に反発する党内の左派やリベラル系前衆院議員と新党「立憲民主党」を結成する意向を表明した。

 代表には枝野氏が就任する方向だ。民進は、希望と立憲民主に分裂することになった。

 立憲民主には枝野氏のほか、菅直人・元首相や赤松広隆・元衆院副議長、長妻昭選挙対策委員長、辻元清美幹事長代行、阿部知子前衆院議員らが参加する見通し。枝野、菅、長妻、赤松各氏ら6人は2日、民進党に離党届を提出した。枝野氏は記者会見で「すべての比例ブロックに候補者を擁立したい」と語った。立憲民主には、赤松氏が率いる党内のリベラル系グループに所属する参院議員らも合流する予定だ。

 枝野氏は、衆院選で共産、社民両党と選挙協力する方向で調整している。これに対し、日本維新の会との連携を決めた希望は、原則として立憲民主の候補に対抗馬を立てる方針で、衆院選は「自民・公明」「希望・維新」「立憲民主・共産・社民」の3極を中心に争われる見通しとなった。

 枝野氏は会見で、希望について「残念ながら、理念や政策は、目指してきた方向性とは異なるものだ」と語り、希望の保守的な理念や政策は受け入れられないとの考えを示した。

 民進党ではこの日、野田佳彦・前首相、岡田克也・元党代表、安住淳・元財務相、江田憲司・前代表代行が、衆院選に無所属で出馬する意向を表明した。