山田 雄一郎 : 東洋経済 記者 2017年09月25日
http://toyokeizai.net/articles/-/190306

法の番人が法を犯すという、本来は決してあってはならない不祥事が東京地検で起きていた。

東京地方検察庁は9月22日に職員の不祥事で臨時記者会見を開催。公安部の菅井健二検事(44)を同日付で2カ月の停職(=懲戒処分)にするとともに、略式命令請求をし、50万円の罰金刑(=刑事処分)が科せられたと発表した。

公安部は2015年に組織改正。従来の公安事件だけでなく、犯罪集団による強盗や窃盗、薬物販売も扱う専門部署に一新し、検事の数も倍増させていた。菅井検事は即日、罰金の全額を納付するとともに依願退職した。容疑を全面的に認めていて、争う点はいっさいないという。懲戒処分について菅井検事は「もとよりいかなる処分も受ける」と話していたという。

別件の捜査で検事の購入履歴が浮上

今回の不祥事は、別件で児童ポルノDVDの売買を捜査している線上で、菅井検事が私的に購入したことが最近発覚。菅井検事本人を取り調べたところ、自ら購入したことを認めた。罪名は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反」(児童ポルノ所持に関しては1年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する)である。

東京地検によれば、菅井検事は今年4月中旬ごろ、児童を相手とした性行為を撮影したDVD12枚を購入した。東京都内の自宅でそれらを所持していた。DVDは1枚当たり平均2時間だという。内容がすべて動画なのかは不明だが、動画があるのは間違いないという。

(以降ソースにて)