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 今治市内在住の男性(60代後半・年金生活者)は、JR今治駅のホームにかかる看板に こめかみ をわしづかみされた。

 『岡山理科大学 今治キャンパス 獣医学部 2018年4月開設』とデッカく謳われていたからだ。

 国会を紛糾させ世論を騒然とさせた加計学園獣医学部の設置認可は延期となったはずだ。この看板は何なのか? 男性は憤った。

 男性からの知らせを受け、田中は今治に足を運んだ。看板を見ると確かに「4月開設」が決まったかのような印象を受ける。

 目を凝らして見ると小さく「予定」「認可申請中」とある。注視しないことには見落としてしまうほど小さい。言い訳のために付けたとしか見えない。

 文科省は認可前のPRについて「『設置認可申請中』などと大きく明確に記載すること」と指導している。

 文科省高等教育局大学設置室は電話取材に「あまりにも小さければ大学に(改善を)お願いすることになる」と答えた。

 件の看板はJR四国の広告を手がける株式会社ジェイアール四国企画が6月1日に設置した。

 JR今治駅の駅長は抵抗した。「市民が反発する」と。だがジェイアール四国企画に押し切られ、今に至っている。

 上述の男性はジェイアール四国企画に「今治市民として受け容れ難い。すぐに撤去をするよう」申し入れたが、聞き入れてもらえなかった、という。