不正採用 山梨市長が試験操作か 1次、点数水増し指示 2次、面接配点2倍に
2017.8.9
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山梨市職員採用不正流れ

 山梨県山梨市の職員不正採用事件で、警視庁捜査2課に逮捕された市長の望月清賢(せいき)容疑者(70)が、平成28年度の採用試験について
2次試験の面接の配点を前年度の2倍に増やしていたことが8日、市政関係者への取材で分かった。面接では望月容疑者も採点を担当した。
また、1次試験の筆記で、望月容疑者が特定の受験者の点数水増しを担当職員に指示していたことも判明。1次、2次試験ともに望月容疑者が関与することで、選考結果を操作しやすくした疑いがある。

 望月容疑者は、28年度の採用試験の結果を改竄(かいざん)し、本来は不合格だった受験者を合格させたとして、虚偽有印公文書作成容疑などで7日に逮捕された。

 市政関係者によると、山梨市の採用試験では、筆記の1次試験に合格した受験者に、2次試験で面接と小論文が課される。
2次試験の配点は27年度まで面接・小論文とも各50点だったが、28年度は望月容疑者の意向で面接の配点が100点に倍増されたという。小論文は50点のままだった。

 面接や小論文の採点に市長も加わる制度は前市長時代に廃止されていたが、望月容疑者が再開させていた。自身が採点できる面接の配点を高めることで、特定の受験者を合格させやすくしたとみられる。
さらに1次試験で、本来は2次試験に進めない特定の受験者の点数水増しを担当職員に指示し、不正に2次試験に進ませていたことも捜査関係者への取材で判明した。