新三役 9条改憲で溝 二階氏「協力」 岸田氏「不要」
東京新聞:2017年8月3日 朝刊
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 内定した自民党新三役のうち、留任する二階俊博幹事長と、新たに政調会長となる岸田文雄外相は、安倍晋三首相の改憲提案に対する考えに溝がある。
二階氏は積極的に協力していくとしているのに対し、岸田氏は九条改憲は当面不要との立場だ。
両氏の主張次第で党内の改憲論議に影響する可能性もある。

 党内で伝統的に「改憲より経済優先」の路線を取ってきた派閥「宏池会」の会長が岸田氏だ。
宏池会は吉田茂元首相の系譜で、首相を務めた池田勇人氏、宮沢喜一氏らが会長を務めてきた穏健な「ハト派」派閥として知られる。
岸田氏は安全保障関連法成立後の二〇一五年、
「宏池会の憲法に対する愛着、思いは独特なものがある。当面、九条自体は改正することは考えない」と主張。
今年五月に首相が九条改憲などを打ち出した後も、国会で「考えは変わっていない」と首相と一線を画す姿勢をみせた。

 対照的なのが二階氏だ。
五月には首相の九条改憲の提案を「積極的に協力していくのが当然だ」といち早く支持。
七月には自らが会長を務める派閥として「来年前半をめどに国会で改憲発議を目指す」との提言をまとめた。
九条も「一、二項を維持して自衛隊を明記」と首相に合わせ主張した。

 両氏は改憲を議論する党憲法改正推進本部の役員にも名を連ねるとみられる。
首相の意向をくんだ二階氏が論議を主導し、党幹部となる岸田氏が主張を修正すれば、岸田氏の影響力や存在感が低下する恐れもある。 



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