消費する人間がいないと経済社会は成り立たない。
従って国家が国民の生存を保障することは合理的な統治手法なのだが、
既に「安心」を手に入れている階層の人々にとっては、折角築いた格差を失うことになり、
自分の財座である「安心」のダンピングとなるから必ず反対する。
個人が自分の生存や有形無形の財産を守ろうとする意識は、生産や利潤獲得の動機となるものだが、
全体社会の存続を保証するものではない。
社会全体の成長や発展を意図するのであれば、これらのアプローチは社会の存続のために
避けては通れない途なのだと思う。