http://ksl-live.com/blog9866

14日に「情報速報ドットコム」が配信した記事の中で、加戸守行前愛媛県知事の閉会中審査参考人質疑での発言等がねつ造されていることが判明した。
→加戸・前知事の獣医学部の誘致、加計学園側が希望した記録!本宮勇議員のブログに|情報速報ドットコム

情報速報ドットコムの記事では、加戸守行前知事が「とにかく獣医不足が深刻で困ってたところに加計学園だけが手を上げてくれた」と証言したとしたうえで、「加戸氏は加計学園が手を上げてくれたと証言しているのに、本宮勇議員の方は加計学園から話が持ち込まれたとブログに書いていたのです。」と、本宮勇(ほんぐういさむ)愛媛県議のブログと加戸前知事の証言が矛盾していると指摘している。
だが、当サイトが質疑を再確認したところ、加戸守行前知事は質疑中にそのような発言はしておらず、さらに、肝心の本宮勇県議のブログにも「加計学園から話が持ち込まれた」という記述はなく、本宮県議のほうから「大学誘致の話を持ちかけた」とはっきりと書かれている。

この誘致に至る経緯は、過去の産経新聞のインタビューで加戸前知事が、本宮勇県議の名前を挙げたうえでブログと同じ内容の証言をしていることも判明した。

同サイトは、過去に「安倍政権が毒ガス容認」というフェイクニュースを作成し、福島瑞穂議員が拡散するという問題を起こしている。
当サイトでは、加戸前知事の質疑を書き起こすとともに、過去の発言まで検証を行い、情報速報ドットコムの捏造を以下に証明する。

どの方向から見てもデマと捏造

情報速報ドットコムの記事では「とにかく獣医不足が深刻で困ってたところに加計学園だけが手を上げてくれた」と発言したとされているが、質疑でこのような発言はどこにもない。
青山繁晴議員の質問に対して、加戸前知事はこう答えている。

「加計学園がたまたま、愛媛県会議員の今治選出の議員と加計学園の事務局長が、お友達であったからこの話が繋がれてきて飛びつきました。」
参考:【加計質疑】加戸守行氏の証言が歪められている!書き起こしと比較検証してみた結果

公明党の里見隆二議員の質問に対しては「声をかけてくれたのは加計学園だけ」と答えているが、これは前後の発言を見ると、大学誘致の経緯で他の大学にも声を掛けていたなかで、加計学園だけが応じてくれたという趣旨である。

加計ありき加計ありきと言われますけども、12年前から声をかけてくれたのは加計学園だけであります。私の方からも東京の有力な私学に声を掛けました、来ていただけませんかと、けんもほろろでした。
※全文書き起こしは記事の最後に掲載

仮に「加計が手を挙げた」と「求めに対し声をかけてくれた」の違いがあったとしても、情報速報ドットコムが問題にしている本宮勇県議のブログと矛盾する内容ではなく、調査も検証もせず混乱したまま「嘘であってほしい」という願望のままに記事を書いているからこういう捏造記事になるのだ。

また、加戸前知事の在任期間は1999年1月28日から2010年11月30であり、参考人質疑で語ったBSE等の問題は在任期間の前半、加計学園が獣医学部新設に名乗りを上げたのは12年目なので中盤から後半にかけてである。こういった事実関係から、加戸前知事の語る「獣医師不足問題」は加計学園が名乗りを上げる遥か前からの問題であったと言える。
獣医学部の新設を、加計学園と今治市のどちらから求めたかという事に的を絞ったとしても、加戸前知事の証言にある「県の学園都市構想と市の獣医師不足対策」が時系列上古いという事実がある以上、疑惑だの疑念だのと問題にされることではない。

加戸前知事は、産経新聞のインタビューでも本宮勇県議の名前を出して同じことを証言している。特段の新事実でもない。

中略

5月下旬の愛媛新聞のインタビューでも同じように「今治市の学園都市構想と、県が求める獣医師の確保という一石二鳥」と答えている。

このように、加戸前知事は一貫して、今治市の学園都市構想のために大学を誘致しているなかでどの大学もけんもほろろに門前払いだったのが、本宮県議がたまたま加計学園関係者と知り合いで、大学誘致の話をしたら「獣医学部なら」ということになり、大学誘致と獣医師不足解消の夢が同時に叶う事業に繋がったとはっきりと証言しているのだ。

以下ソース