安倍晋三首相が8日に中国の習近平国家主席との首脳会談で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への制裁措置として石油輸出の停止を求めていたことが14日、分かった。

 日本政府関係者が明らかにした。習氏は独自制裁に反対の立場を説明するなど、北朝鮮に対し圧力強化を重視する日米との違いが改めて浮き彫りとなった。

 首相は20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせてドイツ・ハンブルクで習氏と会談。首相は「今は北朝鮮への圧力を強化することが重要で、中国の役割が極めて重要だ。さらなる建設的な役割を果たしてほしい」と述べ、石油の輸出停止を要請した。

 これに対し習氏は、北朝鮮からの石炭輸入を停止したことを踏まえ、「中国は国連安保理決議を順守している」と強調。「制裁は重要だが、対話も重視している」と述べた。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170714-00000140-jij-pol