第174回国会 参議院予算委員会より抜粋 
平成二十二年一月二十七日(水曜日)

○加藤敏幸君 
獣医師の問題について少しお伺いをしたいと思うんです。

産業獣医師の不足問題というのが世の中に浮上しておるということでございますので、私の出身の四国も少ないと、こういうことであります。
まず農林水産大臣にその状況を御回答いただき、獣医師を養成する大学の所管は文部科学省でございますので、大臣の方で御答弁なり考えがあれば述べていただきたいと思います。

○農水国務大臣(赤松広隆君)
平成十八年に開催をいたしました獣医師の需給に関する検討会におきましても、こうした傾向は今後も続き、産業動物獣医師はますます不足をしていく見通しだということが出ております。
委員御指摘のように、獣医関係学部の設置や定員の在り方については文部科学省が担当でございます。
こういう今の状況、実態を文科省の方にもお話をさせていただきまして、是非計画的な養成についての特段の配慮を文部科学省としてもしていただけるように、今、川端文部科学大臣にもお願いをしておるところでございます。

○文部科学大臣(内閣府特命担当大臣科学技術政策)
(川端達夫君)
 今もお話ありましたように、産業動物獣医、それからいわゆる公的な機関にお勤めになる獣医の数が不足しているということは現実でございます。
平成十九年五月の農林水産省の報告書において、活動分野や地域の偏在是正の取組を強化すべきということが出ておりまして・・・
定員に関しましては、今までの農林水産省の調査結果を基に定員増に関しては昭和五十九年以降抑制をしてきた経過はございます。
獣医師の皆さんは、感染症の予防、診断、医薬品の開発、食の安全性の確保等に重要な役割を担っていただくことになるというふうに期待をしております。獣医師養成の在り方についても健康大国戦略の検討の中で新たな視点から対応を検討してまいりたいというふうに思います