菅官房長官 「前川前次官の続投要望 官房副長官が認めず」
日本放送協会:2017年7月12日 14時40分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170712/k10011055551000.html

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菅官房長官は午前の記者会見で、文部科学省の前川・前事務次官が天下り問題を受けてことし1月に辞任した経緯について、杉田官房副長官が、事務次官を続けたいとした前川氏の要望を認めなかった結果だという認識を示しました。

文部科学省の天下り問題を受けて前川・前事務次官が、ことし1月に辞任した経緯をめぐって、菅官房長官は「恋々と地位にしがみついていた」などと批判する一方、前川氏は、そうした事実は無く、1月6日に松野文部科学大臣に辞意を伝えたとしています。

これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で、天下り問題を受けて文部科学省が作成した処分対象者の当初の案には前川氏が入っていなかったため、杉田官房副長官が1月6日に、前川氏を呼び、みずからの処分も行うよう求めたことを明らかにしました。

そのうえで、菅官房長官は
「前川氏は、『できたら3月いっぱいまで務めさせてほしい』と言ったが、杉田副長官が『だめだ』と申し渡したという報告を当時受けている。
前川氏が松野大臣に辞意を伝えたのは、そのあとだと思う」と述べました。

一方、菅官房長官は、記者団が、国家戦略特区での獣医学部新設が決まる前のおととし4月に、愛媛県今治市の職員が総理大臣官邸を訪れていたのではないかと質問したのに対し、
「1日に300人から400人が来られ、身元の確認などが終わったあとは記録を破棄するので、訪問していたかどうかはわからない」と述べました。